時代を駆け抜ける。

前回の記事(回顧録。)を書いていく中で思い出したことを書きます。
先日たまたま読んだ記事が面白かったので、それも合わせて。

「バンギャルになりたい」はネット以降の現象? ~バンギャルちゃんとインターネットの関係  蟹めんま×藤谷千明×ねとぽよ座談会(1/3) | ねとぽよ

HPブームのあの頃からニコニコ動画まで ~バンギャルちゃんとインターネットの関係 蟹めんま×藤谷千明×ねとぽよ座談会(2/3) | ねとぽよ

バンギャとインターネット - 蟹めんまのバンギャル漫画

 
当時は今ほどビジュアル系バンドが表立って活動しておらず、情報もまともに入ってこないようなド田舎に住んでいる私の周りには同じ趣味の友達がいませんでした。そうなると、インターネットで友達を作るしかない、ということになる。
これまで情報を受信するツールだったインターネットが情報を発信するツールへと変わります。インプットからアウトプットへ。


回顧録でも軽く触れましたが、イラストサイトを運営していた流れで音楽に特化したサイトを持ちたいと思い、モバイルサイトを作成。自分のサイトに来てくれた方と仲良くなったり、今では考えられないけれど他のファンサイトを回って掲示板に書き込んだりメールフォームからメッセージを送ったり。
サイト運営と並行してメルマガも配信していたので、その読者さんから返信を頂いたり、私も購読していたメルマガの配信者さんに返信をしたりと、自ら活発に交流していました。プリクラや年賀状の交換企画なんていうものもあって、顔や住所、本名を相手に伝えるのにもあまり抵抗は無かったように思います。
しかしインターネットが発達する前だとライブや集会でしか他のファンとの交流の場ってないんですよね。そう思うと便利過ぎる時代になりました。

漫画に書かれている移り変わりは、まさにこの通り。ランキングサイトも登場したので、私はそこからいろいろなサイトを訪問してました。
ブログはもちろん、いわゆる「リアルタイム」も多くの人がやっていて、最近ではブログと言えはAmebaだと思いますが、当時の主流はヤプログとalfooだったと認識しています。
サイトを作るにしても、今だとモバスペやナノをよく見掛けるけど、少し前は魔法のiらんどユーザーがたくさんいた。上級者になるとFC2やロリポップ

Amebaと言えば最近驚いたのが「シンペタ」と言うやつ。最初本気で意味が分からず、恩師のGoogle先生に聞いたら「シンデレラペタ」の略だと判明しました。さらには「24時ピッタリにペタすること」だと教えてもらいました。すごい、の一言に尽きる。日付が変わるのを携帯片手に待ってるファンも、そのシンペタをチェックするバンドマンも。
メンバーからペタが来るイベントなんかも各バンドごとに稀にあるようだし、ピグで会話が出来たりもするようですね(私が知っているのはムックくらいだけど)。マイナーバンドの方がバンギャ(だと思われる人)のブログに手当たり次第ペタしているのを見掛けるし、ブログもただ単に読むだけのものでは無くなってるんだなぁ。
私はそういうツール云々という以前に、広告が多いし動作が重いので断念しました。それから数年経ってもあまりの人気振りだったので試しに再度挑戦してみたのですが、動作は昔ほど重くなくて使いやすかった。相変わらず広告は多いけど。アメンバー限定記事の為に登録しているようなものです(まんまと)。


記事内でも取り上げられているけれど、前略プロフィール100の質問なんかも本当に流行っていた。ここからそれぞれのサイトだったりブログだったりにリンクしてある。CGIBOYの掲示板や日記を使ってる子もたくさんいた。

めんま:当時の前略は、もうね。性別欄に「雌」とか。血液型は「錯乱状態タイプA」、とか(笑)

藤谷千明:とりあえず「生物学上は女」とか書いて(笑)


まさにこれ。あるある過ぎる。特に「生物学上は女」は本当に多かった。
私の周りでは、B型に関して言うとシドが好きな子は「典型的なB」だったりガゼットが好きな子は「典型的なB型ですから…(含笑)」だったり。こういうところで、そのバンドのファンであることをアピールしていたわけですね。
私も例に漏れず血液型の欄は前者にしてました。今となっては恥ずかしいを通り越して微笑ましいくらい。いや、嘘。とてつもなく恥ずかしい。


そして当時はブログをやっているバンドマンも数えられるほどしかいなくて、たまに更新されるオフィシャル日記やFC会報くらいしかメンバーの私生活を垣間見れるものはありませんでした。ステージ上の彼らしか見えてない。
それが段々とブログを始めるバンドマンが増え、動画サイトにMVが上がり、さらに時代は流れてTwitterFacebookページへと進化。LINEを駆使しているバンドもあるとのことで、すごい世の中です。

私個人の意見としては、バンドマンの私生活は特に見たくも知りたくもないので、頻繁に更新されると戸惑う部分が多いんですけどね。オフィシャルの日記やブログを不定期で更新していた時代のほうがなにかと平和だったような気もする。

とは言え、やはり宣伝ツールとしてもこういったSNSは利用していくべきだとも思うので、使い方次第ですね。こんなこと言いつつも好きなバンドマンがそのSNSをやっていたら覗きに行くわけだし。複雑な乙女心をご理解ください。


完全に余談ですが、ゼロ年代以降のバンギャのことを「ネオギャ」と言うのに驚いた。
ネオビジュアル系時代のバンギャだからネオギャなんですね。初めて聴いた。

身体も精神も完全に老化して、いよいよオバンギャの私は、過去の思い出にすがりながら、これからも細々と底辺生活を嗜んでいこうと思ます。


書き出したら長くなってしまった。しかし、まだまだ語り足りない。

過去を懐かしむのは本当に楽しい。