婚活してきました。

きっと皆様の興味もほぼほぼ無くなっている頃かと思いますが、備忘録も兼ねてレポ。

事の始まり:婚活することになりました。

パーティーに参加すると決めてからの約一ヶ月間、私はひたすら震えていた。なにをするにも初めてのことをするのには勇気がいるものです。そしてそれが婚活パーティーなのだから思考回路はショート寸前。今すぐしんぢに会いたいと唱えていました。

あっという間に当日を迎え、会場へと向かう車中はただならぬ緊張感。苦し紛れにイケメンの話をして心を落ち着かせました。実はこのパーティーのあとも現場に向かう予定だったので、なんならすでに心ここにあらず。12:30開始だったので先に食事を済ませ、いざ戦場へと向かう決心をしたのが12:10頃。受付は15分前には済ませなくてはいけないので結果的に大慌て。初心者の友人は緊張から普段の10倍ほどよく喋っていた。

会場はビルの中にある貸会議室。学校の教室ほどある部屋の入口で受付をしたらスタッフの方から好きな席に座るよう指示がありました。部屋の真ん中にペットボトルのお茶と紙コップが置いてあり、長机がコの字に並んでいます。既に半分ほどの方がいて、友人たちとほぼ横並びに着席。

開始までの待ち時間を使って机上にあるプロフィールカードに、名前や年齢、趣味、さらにはデートで行きたい場所などを記入していきます。ある程度考えてはいたものの、いざ書くとなると非常に悩む。音楽も映画も大好きだけど、分かってもらえるアーティストや作品がほぼ無いから辛い。公に公開出来ないものが大多数。この時点で早くも負けを悟りつつ、頭を捻りに捻ってなんとか書き上げた。後述するけど、このプロフィールカードが今回の闘いの全てを物語っていると思います。

部屋の中心に置かれたお茶コーナーには誰も近付かず、司会の方から「男性はお茶とか入れてあげてくださいね」などとアドバイスがあるや否や、言われるがままに「なに飲みます?」と聞き出す男性陣。そんな男性陣を差し置いて誰よりも早くお茶を用意していたのが、20代後半であろう女性だった。200%気が利く女アピールにしか見えなかった私のライフはもうゼロである。

因みに参加者は男性20人、女性16人くらい。外見は中~下。オタクだなぁ…って人から普通の人まで本当に様々。女性はみんな小奇麗でした。年齢層は22~27歳くらいで、女性も同じような感じ。

時間になると司会の方から挨拶やこれからの説明があり、いよいよ闘いの火ぶたが切って落とされました。

■噂の総当たり戦・回転寿司

某テレビ番組の影響で「婚活=回転寿司」と思う方も多いのではないでしょうか。最初からメインイベントと言っても過言ではないくらい重要で体力的にも精神的にも疲れ果てるラスボス級のコーナー。軽く計算しても20人×3分=60分ノンストップで喋りっぱなし…。1人1人は非常に短くて「え!もう終わり!?」と思うことが多かったけど、男性陣が途切れることなく次から次へと目の前にやって来て、メモも取らなきゃいけないし、喉だってカラカラだし、いっそのこと殺してくれ…と思った。
しかし、社会に出るとなかなか初対面の人と話す機会もなかなか無いので、とても新鮮でした。元々話すことは好きなので楽しかったです。

全員が一周して最初に目の前にいた男性が戻ってきたとき「疲れた~」と呟き、心無しか開始当初よりゲッソリしていて、みんな気持ちは一緒なんだと思うと少し安心した。

■メモを頼りにアプローチシート記入

怒涛の回転寿司を終えて、もっと話したいと思った方の番号を3名まで記入してスタッフさんに渡します。ここで両想いだと大本命カード発動出来ます。たぶん。今回も何組か途中退室してたから、そういうことなんだと思う。
私はと言うと、しっかりメモを取っていたつもりだったものの、あとから見返すと誰が誰だか分からない。手元にあるのはメモだけなので本当に重要です。驚くほど記憶が無くて困り果てていましたが、ひとまず「○」と書いてある方の番号を書きました。
メッセージ欄にはアドレスやLINEのIDを書いたりする方もいるそうですが、私は余力を振り絞って「よろしくお願いします。」とだけ記入しました。この色気の無さよ…。

■小さな希望を受け取る

そして各自が記入したアプローチカードをスタッフさんがそれぞれの方に手渡していきます。隣の隣にいた女の子はバサッと束になったカードを渡されていて、あの3分間でなにがあったのかとても気になる。
いろいろとすり減らして頑張った1時間を無駄にしたくない…と藁にもすがる思いでスタッフさんを待っていると、こんな私にカードを出してくれた方がいました。おお神よ、あなたは私を見捨てていなかったのね…。自分のメモと照らし合わせて確認。私自身アプローチカードは出さなかったけど少し気になっていた方だったので嬉しかったです。

■フリータイム3本勝負

アプローチカードをもとに、5分間のフリータイムが3セット繰り返されます。回転寿司より少し時間が長く、流れ作業では無いので、時間が長く感じられました。

1回目:男性から女性の席へ
2回目:女性が男性を自分の席へ
3回目:完全フリー(だけど、ほぼ男性から)

この1回目で誰からも来てもらえないと詰みゲー。ここまで来ると私には不安しかなかったので今すぐにでも逃げ出したい衝動に駆られましたが、自分がアプローチカードを出していた方が席に来てくれました。神がここにも…。失礼ながら殴り書きのメモと「○」という評価だけで選んだ方だったので、席に来て番号とプロフィールカードを確認して、ようやく顔とメモが一致。やあ、君だったか。
ゆるゆるとフリートークをしましたが、正直今となってはなにも思い出せない。自分からアプローチカードを出したくせに、なんの興味も沸いてなかった気がする。神への冒涜である。

2回目は、カードを頂いていた男性にお声を掛けました。音楽の趣味がわりと合う、マッシュルームカットの色白男性でした。以下きのこ氏とお呼びします。
実は3回目も誰とどんな話をしたかまったく覚えていないのに、きのこ氏との話はしっかり思い出せる。やっぱり話している内容が合うと忘れないもんです。
しかし、向こうからアプローチカードをくれて「音楽の話がしたい」とメッセージまで書いてくれていたのに、あまり会話が弾まなかった気もします。お互いに話題は出し合ったし会話もしたけれど、向こうのテンションは一定して落ち着いていました。それでも同じ趣味を持つ者同士、楽しくお話出来たと思う。

■運命のカップル発表

結論から言うと、私は今回どの方ともご縁がありませんでした。あれだけ前回ネタにはなるけど避けたいと言っていたことが現実となってしまった。さらには友人2名ともカップル成立していて、本格的に笑えない結果となってしまった。無念…。
因みにもっと仲良くなってみたい、と思って私はきのこ氏を選んだけど、きのこ氏もまた、誰ともカップルにはなっていなかった。帰り際に軽く挨拶をして別れました。きのこ氏に幸あれ。

■プロフィールカードのあれこれ

しかしながら、なんの成果も得られなかったわけではありません。一番身に染みたのはプロフィールカード。冒頭でも書いたように、これが重要だったような気がしています。友人2名や男性数名から「字が綺麗」「端の絵が可愛い」と褒められたのは良かったのですが、反省点もたくさん。
このプロフィールカード、昔流行った友達と交換するプロフィール帳みたいなものなんですが、私は当時からこういうカードは隙間なく書きたい性分なのです。思いつかない項目があろうものなら「思いつきません」なんて書いてしまうくらいに。なので好きなものを書く欄も、それぞれ2個くらい書いていました。ついでに手持ちのペンが無く太いゲルインキでみっちり書いていたことも敗因でしょう。カード、物凄い濃い。私から見てもめっちゃ前気味にアピールしてくる。女の様々な念が込められているかの如く。なので、細めのペンで項目を絞って書く、ということが大事だったように思います。もし次回があるならば、ペン選びは慎重に…。
ついでに頭捻らせたわりに話題に結びつきにくい回答が多かった。例えば好きな音楽も、悩み過ぎてジャンルくらいしか書けなかったけど、的を絞ってアーティスト名を出したほうが話のネタになる。それに具体的なほうが印象にも残りやすい気がします。実際に自分のメモを見返すとよく分かりました。印象に残らなくては、この闘いにも生き残れない。

■初めての婚活パーティーを終えて

長々と書いてきましたが、今回パーティーに参加して、とても良い経験が出来たと思っています。普段この短時間で20名もの人と出会う場なんて無いし、学ぶこともたくさんあって、自分の言動を見つめ直す良い機会になりました。1回出向いただけでも参加者のことやイベントのことなど、収穫がたくさんありました。
幸い、今回ご一緒した方々は良い方ばかりで不安しかなかった私はとても救われました。同じテーブルだった男性2人が話しやすくて待ち時間も和気あいあいとしていたのも有難かった。しかしなんであの人が早々と両想いで退室出来たんだろう…。いい人ではあったけど…。


そしてこのあと、我々はアイドルの現場へと向かった。パーティーとの振り幅も相まって物凄く幸せな時間が過ごせて大満足。イケメンを追い掛けているときこそが、自分らしく輝いていられる時間であることを痛感したら涙が出てきた。
ほとぼりが冷めた頃に、また婚活を再開してみようとぼんやり思う。それまでは、ただただイケメンのことだけを考えて生きていきたい。